北国の昼も灯ともす歳の市
獣跡の先に凍土の英霊碑
雪降りて石碑の戦死者名隠す
セクシーな声と言われし風邪の人
寒雀何ゆえ人は群れたがる
長男は煤逃げできぬ農家かな
中島公園で歳の市があるというので、見てきました。手作りの素晴らしい正月飾りだが、買える値段ではなかった。昔は、もっとたくさんのお店があったそうです。羽子板の形の飾り物もあった。
護国神社も見てきました。英霊碑の場所を社務所で尋ねると、「どちらで亡くなられた方ですか」「、、、沖縄戦です」「この先をずっと行くと彰徳苑があります。ドーム型の下に石碑があります」「英霊碑はたくさんあるのですか」「20以上あります」
雪のなかに、たくさんの英霊碑があり、亡くなった場所ごとに、石碑が並んでいた。こうした人たちの犠牲のもとにこんにちの日本があると思った。
雪が積もっていて、人の足跡は無く、動物の足跡だけが石碑に続いていて、寂しい風景だった。
護国神社の門前には、中国人観光客らしき若者が数人いたが、ここまでお参りする人は少ないのだろう。
滑りそうになりながら、ススキノ方面に向かうと、お腹が空いたので、昔入ったことがある「みよしの」で定食をたべた。どこも混んでいて、ここは空いていたので。おいしかったが、新札や高額紙幣が使えない食券販売機は、たぶん、吉野家や松屋あたりの全国チェーンのお店に押されているのかも知れない。