ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

2010-01-01から1年間の記事一覧

2010年の俳句(3)冬夕焼17字、赤羽の餅つき唄、西高島平駅は終着駅

新蕎麦の幟はためく一揆の地 共に和す餅つき唄や冬ぬくし 終着駅からまた歩む冬夕焼 湯豆腐や東京の雪重かりし 山河行く汽車は模型や憂国忌 バリウムが胃でごろごろと冬の雷 猫に邪魔される喜び賀状書く 川を越す電車光りて都鳥 北区赤羽で、餅つき唄の行事…

2010年の俳句(2)秋の海17字、茅ヶ崎を訪問

川は地の裂け目となりて芒原 子規の忌の座り疲れし句会かな 林檎剥く夫は訛りを失へり サーファーに長き青春秋の海 図書館で会う人紫式部の実 色鳥や朝餉の菜は庭で摘む 寄席出れば上野も日暮れ濁り酒 込み入ったことには触れず新酒酌む 神留守を知らず祈り…

2010年の俳句(1)、茅の輪くぐり17字

寵姫なべて悪女や牡丹は紅白に 藤咲いて雨の予報は外れたり 銭湯の帰りにくぐる茅の輪かな 河童忌や世は答え無き問いばかり うすものに透きたる匂い袋かな 熱帯魚ひらひら人に離婚歴 正座して鼓打つなり浴衣の娘 茅の輪くぐりをしてみました。「りんちゃん」…

2010年の俳句(1)春の闇17字、池袋の辻斬り供養碑

紅梅や美人画はみなおちょぼ口 辻斬りの供養碑春の闇の中 本置けば厠も書斎啄木忌 ヘヤピンを次々はづす花疲れ 招魂祭なかなか会えぬ友に逢ふ 我が死後の空の明るさ植樹祭 風吹けば水の暗さや蝌蚪の国 池袋はよく行くところですが、線路沿いに、江戸時代の辻…