
参政党の方が、「高齢女性や男性は子供を産めない(から、若者が出産しやすくする)」と叫び、ネットで話題になるのを拝見しました。
占いを信じるも信じないも貴方次第であり、どの政党を支持するもしないも貴方次第、です。
私は、ざっくりですが、個々人が自分の個性を生かしてそれなりに幸せに愉快に生きられる社会が、理想だとは思います。ま、それはそれとして。
私は、この先、いくらお金をつぎ込んでも少子化は進むと予言、断言します。
理由は、今の50歳前後の就職氷河期世代が出産適齢期の時に何のケアもなく、その世代は出産どころか結婚もできない人が多いため、今現在の出産適齢期となるべき若者の数そのものが少ない少母化があるからです。
就職も思うようにならない結婚もできない氷河期世代の人たちは、当然消費もできないわけで、連動するように、地方都市の商店街はこの30年、寂れてきました。
私の出身地の滝川市も人口が減り、駅から続く商店街は、シャッター街どころか、歯が抜けた空き地となるありさまです。
運良く結婚も就職もできた人たちは、今の少ない若者の親ですが、パイの奪い合いを経験し、「自分の子供には、無理して結婚しなくて良いからね、自由に生きなさいとアドバイスしてるの」と語る人もいる。
そして、親の苦労を知ってか、ネットで何でも知るせいか、わかりませんが、若い人は、結婚や恋愛にあまりガツガツしない印象に見えます。
活気のない地方から、当然若い人はでてゆく。ネット通販やらゲームやらコロナ禍やら、人と人がつながらなくても生きられる環境もある。恋愛とかにそんなにガツガツもしない。都会に行けばアパートやマンションの集合住宅で、赤ちゃんが泣くのも嫌がられる。
こんな状況で、そもそも出生率が上がるわけがない。
花を植えるようになったから、分かります。花が成長し、種をこぼすから、次の花ができるのです。親となるべき花を枯らして、種が少ないなか、次の花が咲くわけもない。
そして、花が枯れるような状況(子育てしにくい環境や、社会の空気)が、変わるわけでもない。
未来の社会というのは、独立した「未来世界」の絵があるのではなく、過去から続いているのです。
30年前の就職難でいくつも入社試験に落ちた人、特に地方出身の場合、思うようにならない人生の人々がいま50歳前後です。花を傷めて種がこぼれるはずもない。そして、今もなお、若者(特に女性若者)を、社会の下支えの道具として見る面もあり、そういう過去現在が未来になるのです。
それは、政治のせいかもしれないし、個々人の運不運の集合体なのかも、知れません。それは、分からない。
登山のグループのリーダーが判断間違うように、国のトップも判断間違う時もあるだろうし、どうしようもない事情もある。
分かるのは、自分の足で立てなきゃ終わりという未来がすぐそこまで来ているということです。