ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

雪解晴れ17字、大谷選手のこと、人生に別れは付き物、生まれ変われたら

この道はどこまで続く雪解晴れ

別れとはなぜ突然に草芽吹く

きな粉こぼす余生うぐいす餅甘く

合格の娘は不在なりティータイム 

雪靴を片付け新たな散歩道

 

 アメリカで活躍する大谷翔平選手の、その分身のように付き添っていた通訳の青年が違法賭博で大谷選手の巨額のお金を使い込み、解雇されたニュースは、私の家族らみんなを驚かせた。特に、母は、日本ハムファイターズの時から、大谷さんを見てきた。

 一部のマスコミらが、「なぜ気づかないのか」と書くなか、大谷さんは記者会見を開いて説明し、「僕はいっさい知らなかった。彼は嘘をついていた」と説明した。信頼していた青年と訣別した人は、少し悲しげに見えた。

 お金に関するトラブルや信頼する人に裏切られることは、どなたの人生にもあることで、私を含めて皆さん、我が身に引き換えて、「大谷さんはショックだろうね。通訳の青年はなんてことを」とつぶやく。

 だけど、人生は別れが付き物。大谷選手の明るい未来のために、通訳の青年の役割はもう終って分身はもう要らないので、こういう衝撃的な別れで断ち切らせ、それは必然だったのだ、と今は感じる。

 大谷選手には、自分や社会のために出来る事や社会的な使命もあり、夫人や他のスタッフと作り上げる世界や、素晴らしい「未来」があると、あらかじめ、予定されており、そのためには、今、ギャンブル愛好の通訳の青年と衝撃的な別れをしなければならない。

 わたし自身も、「この人とずっといたい」と思った人との別れを経験し、その時はつらかったが、今思えば、それがあるから、今がある、と思う。

 それでも、民謡の先生やギター女子との別れは辛くても、野良猫が脇にいてくれた。

 想像したくないが、野良猫が居なくなったら、気が狂うとは思う。何の未来にもつながらない別れだとは思う。でも、彼と出会わない人生は、今は考えられない。今を大事にするしか、ない。

 野良猫は、のんきに、「2060年ころ、また生まれ変わり、お前さんと結婚できたら、次は、父親になってもいいかなあ」と言う。また会えるならそういう別れもまた良いか。

 北海道はようやく春がきて、雪が解けたあとに草の芽が生えてきた。「雪靴片付け」「スノーシューズ、スノーブーツをしまう」は自分が作った季語です。「雪沓」という、わらの沓(くつ)が元々の俳句の季語だけど、誰もそんなの履いてない。