ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

2007-01-01から1年間の記事一覧

2007年の俳句(4)、冬の星17字、松陰神社訪問

熱燗や幕末の志士と飲み干せり 松陰の墓の幼名冬日向 死に方を烈士に問えば霜の花 饅頭を志士に供えて冬うらら 志士が問う国の未来や冬の星 世田谷区の松陰神社に行った時に作りました。

2007年の俳句(3)一茶忌17字

子を集め大道芸の小春かな 石の蛙に冬陽がぬくし炎天寺 父よ母よ夢に会いたき寝酒かな 甘酒にかすかな塩や一茶の忌 少年が甘さ疑ふ青りんご 一茶忌の11月23日、炎天寺を訪問しました。甘酒の振る舞いがありました。寺には蛙のオブジェがあった。

2007年の俳句(第11回うきくさ会)案山子17字

座敷まで紅葉明かりや昼の酒 おい案山子お前も妻を持たぬ身か 枸杞の実の酒に酔いつつ読書かな 御祝儀と筆で書いたる文化の日 酢に漬けし胡瓜香るや秋深む

2007年の俳句(2)花疲れ17字

着物より帯が重たき花疲れ 身の奥の水が揺れたつ花の冷え 砂糖水父に幼名呼ばれたり 駅の鏡に人映り消ゆ原爆忌 磨かねば曇る銀器や六月来る 俗世から寸時離れし扇かな 人妻を奪えず栄螺焼きにけり 雨の日は開かぬ古書店啄木忌

2007年の俳句(第10回うきくさ会)

祖母が遺す白黒写真の春景色 浅草に遊べど住まず荷風の忌 初午や居酒屋で売る稲荷寿司 子供用の白酒を娘に雛祭 涅槃図の余白が誘ふ不意の風 王子稲荷の初午では、駅近くの居酒屋でも稲荷寿司が売られていた。

2007年の俳句(1)紅梅17字、元旦は六本木ヒルズ

小鼓の紅緒きりりと寒稽古 独楽廻す子よりも父の闘志かな 羽つきや空青ければ子に還る 双六や人生は待つことばかり 神が食す跡のひび割れ鏡餅 人生は粘り勝負で雑煮餅 紅梅や石段急な牛天神 冷え性の膝揃えたる針供養 2007年の元旦は、六本木ヒルズを訪問し…