ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

2008-01-01から1年間の記事一覧

2008年の俳句(4)亀戸竜眼寺(萩寺)参拝

食用の菊売られたる宿場町 紅を女の色とし乱れ萩 幼妻二尾百円の秋刀魚焼く 任侠映画見る男らと煤逃げす 狛犬の四肢がつしりと冬に入る 着物愛好の女装家と、亀戸の竜眼寺(萩寺)を訪問した時に、作りました。ちょうど萩が綺麗だった。食用菊を売る店も見か…

2008年の俳句(3)両親と靖国神社参拝

桜若葉英霊にみな貌ありて 無帽にてみな直立の敗戦忌 ハンカチは白く英霊に額づきて 死者すでに生者忘れて桜散る 2008年の6月9日、両親と靖国神社を訪問し、昇殿参拝しました。父は、とても喜んでいました。 俳句には、その時その時の思い出がよみがえります…

2008年の俳句(2)紫陽花17字、鎌倉東慶寺訪問

梅雨晴や妻の下駄借る小買い物 紫陽花や門の小さき女人寺 どくだみや終生貸間暮らしとは 左右無き下駄の左右や桜桃忌 友人と鎌倉の東慶寺あたりを歩いた時の俳句です。女人寺というか、縁切り寺です。

2008年の俳句(1)四月馬鹿17字

菓子はみな花の形や針供養 春愁の念珠に彫りし梵字かな 利口とは考え過ぎず四月馬鹿 貧にして純なる恋の磯菜摘む 紅梅や能面はみな死者の貌 能面というものは、生きている人の顔ではないと感じます。