ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

ミュージシャン集まる国分寺「ほんやら洞」訪問

 かつて、京都に、詩人や歌手、文化人が集まる「ほんやら洞」という喫茶店があり、その支店である同名の喫茶店が、国分寺にあると聞いて、さっそく、行ってみました。

 この店は、70年代に「女ディラン」と呼ばれた女性フォーク歌手、中山ラビという方が経営しており、YouTubeで幾つか聴きましたが、「人は少しずつ変わる」など、鋭い切り口の歌詞が多かった。

 男性が多かった関西フォーク界で、女性ならではの世界を歌い、今も現役だとか。

 もちろん、ご本人様に会いたいなどはなく、その場の空気を知るだけで、充分だった。

 西武練馬までバスでいき、乗り換えして、飯能行きの急行に乗ると、電車はぐんぐん加速し、途中駅をすっ飛ばし、私は、脱線しないかとびくびくした。

 所沢から、東村山まで乗り、そこから国分寺線に乗り換える。

 国分寺駅を出て、殿ヶ谷公園沿いに少し歩くと、マンションの一階に蔦がからまる喫茶店があり、そこが「ほんやら洞」でした。

 スパイシーチキンカレーが名物だとされ、注文すると、カレーの海の中に、ご飯が島のように盛られ、レーズンが少量散らしてある。シナモンをかけたラッシーもついた。

 

 夜は、バーにもなるのだろう。

 

 店内には、デュランデュランの曲がかかっていた。あの声は特徴的だった。

 高校時代、デュランデュランやJAPANとか聴いていたな、と回想にふけると、

 

 カウンターで若い男性が話しているのが聞こえた。

「《ななかんば》というバンドやってるんだけど、(コロナで)いまは、ライブができなくて」

 バンド、ライブという単語に耳が反応し、どなただろう、私も聴ける機会があるだろうか、と思わず、聞き耳を立てた。

 もし、自分も行けそうなライブなら、チケット買えば済むこと。

「競馬の馬にちなんでのバンド名で」

など漏れ聞こえる会話を小耳にはさみ、

 

 やはり、こういう店には、ミュージシャンが来るのかな、それにしても、本当に、コロナの影響でたくさんのミュージシャンが身動きとれないのだ、と改めて思いました。 

 

 「ほんやら洞」の並びには、童話を集めた古書店や、古美術や骨董品の店などがあった。ロマンチックな街だった。