国立映画アーカイブにて、天地真理さん主演の「虹をわたって」を観ました。
豊かな家庭のお嬢様が、継母とうまく行かず家出をし、横浜の古いダルマ船に寝起きする水上生活者たちと暮らしたが、家族に連れ戻される、という内容で、豪邸に住むお嬢様と、家や土地を持てない貧困層の人たちの友情と、生活の落差を残酷にも描いた映画です。
水上生活者と呼ばれる人たちは、平成の始めころまで存在したそうです。
天地真理さんはすごく歌が上手く、カレン・カーペンターのような温かみのある声で、さだまさしや吉田拓郎のカバーが多いフォーク歌手でした。可愛らしい容姿でもありました。
近年、再評価され、子供や孫にも恵まれる家庭生活だそうです。
2020年8月25日(火) 12:00 PM
@長瀬記念ホール OZU
1972(松竹大船)(監)前田陽一(脚)田波靖男、馬嶋満(撮)竹村博(美)佐藤公信(音)森岡賢一郎
(出)天地真理、沢田研二、なべおさみ、谷村昌彦、岸部シロー、大前均、日色ともゑ、有島一郎、武智豊子、左時枝、財津一郎、萩原健一
松竹で数多くの喜劇映画を手掛けた前田陽一による、天地真理の映画初主演作品。家出したマリ(天地)は、川に浮かぶ安宿で、持ち家を夢見る愉快な住民たちと一緒に暮らすことになる。競艇狂いの住民を演じたなべおさみや、マリの継母を演じた日色ともゑの名演も見どころ。天地が歌う同名の主題歌もヒットした。