UDXの秋葉原夏祭りステージで、矢沢永吉トリビュートバンドの「JULIA」のライブを見ました。
pure gold、ドアを開けろ、時間よ止まれ、SOMEBADY.S NIGHT、などが歌われると、「えいちゃん!」とコールがかかり、E.YAZAWAと染め抜かれたタオルが、宙を舞う。
ボーカルの方は、矢沢永吉一筋30年のベテランで、声質も身振り手振りも矢沢永吉そのものの迫力だった。
「みんな、武道館にようこそ」と話す声もそっくりで、顔立ちもどことなく面影があり、
矢沢永吉の熱狂的ファンもうなるハイレベルのバンド、 トランペット、トロンボーン、サックスまで取り揃えた厚みのあるサウンドは、素晴らしかった。
スタンドマイクを振り回しながら熱唱し、各パートの演奏者に手でなにか指示しながら歌う姿は、
まるで、スタンドマイクを指揮棒にした歌う指揮者のよう、
JULIAのボーカリストは、
つまり、矢沢永吉は、歌手であり、指揮者だった。
ふと思ったが、棒というものは、フロイトの精神分析や民俗学的にも、「男性」の象徴となることがあるそうで、
指揮棒を振る指揮者や長いスタンドマイク振り回すプレイヤーは、ある意味、「男性性」の具現者ではないのか。
すべてが型にはまっていた。
夏は真っ盛りだった。