ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

吾亦紅という歌・カラオケボックスでギター練習

https://youtu.be/ezrjjvb4TKY

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 今日はカラオケボックスでギターを弾きながら歌い、動画を撮影して、自分の声を改めて聴いてみた。

 自分の声は、良くはないし、変だと思うが、嫌いではない。

 

 今日は、すぎもとまさとという方の「吾亦紅」を練習した。コードが簡単で助かるが、イントロが上手くない。

 母親のお墓参りに行く中年男性の歌で、

「マッチを擦れば下ろしが吹いて、線香がやけにつきにくい。

 さらさら揺れる吾亦紅、ふとあなたの吐息のようで。

 盆の休みに帰れなかった俺のずさんさ、嘆いているか。

 あなたにあなたに謝りたくて。仕事に名を借りたご無沙汰。

 あなたにあなたに謝りたくて。山裾の秋、一人会いにきた。

 ただ、あなたに謝りたくて」

 下ろしとは、山から吹く冷たい風、都心から離れたいなか町のどこかの墓地なのだろう。

 なかなか火がつかない線香は、男性の母への思いがなかなか届かないことを、冒頭から暗示する。

 風に揺れる吾亦紅、綺麗だけど地味な花で、でも、しっかり根を張って生きる強い花、お母さんを表すのだろう。

 主人公の男性は、お盆休みにもなかなか帰省できず、お墓参りもできず、計画性がないずさんさ、仕事を口実に実家に帰らなかったようですが、

 でも、かつては、長時間労働などは普通だった、主人公男性を可哀想だと思う。

 

「小さな町に嫁いで生きて、そこしか知らない人だった、それでも母を生ききった。俺、あなたがうらやましいよ。

 今はいとこが住んでる家に、昔みたいに灯りがともる。

 あなたはあなたは家族も遠く、気強く寂しさをこらえた。

 あなたのあなたの見せない傷が身に染みてゆく。やっと手が届く。

 ばかやろう、となじってくれよ」

 お母さんは、小さな町に嫁いで、その町のことしか知らなかったが、夫に添い遂げ、子供を育てあげた。

 そんなお母さんがうらやましいのは、主人公男性は、何か全うしたものが無いからだった。

 お父さんが亡くなったあと、お母さんは一人で生きたが、寂しいと口にしなかった。でも、本当は、孤独は辛かった。

 そのお母さんの傷や、孤独が、いま、やっと理解でき、身に染みてきた。

 あの世からでも、ばかやろう、と言ってほしいが、声はない。

 一人で生きたお母さんの傷や孤独が、なぜ、いま、身に染みてきたのか。

 

「親のことなど気遣うひまに、後で恥じない自分を生きろ。あなたのあなたの形見の言葉。守れたためしさえ無いけど。あなたにあなたに威張ってみたい。

 来月で俺、離婚するんだよ。

 そう初めて 自分を生きる

 あなたにあなたに見ていてほしい。

 髪に白髪が、まじり始めても、俺、 死ぬまであなたの子供」   

  

 お母さんは、主人公男性に、何かしてくれと頼むわけではなく、ただ、自分に恥じないように生きろ、と言い残したが、それさえ守れたかどうか。

 でも、お母さんに威張ってみたい。

 来月で俺は離婚するんだ、はじめて自分を生きるのだ、と。

 なぜ、離婚することが、威張ってみたいのか、この部分はよく分からない。

 政略結婚したわけでもないだろうし、離婚は威張って言うことには思えないが、それは、男性の未熟さ、

「家長になれなかった」ことの恥じらいなのか。

 だが、私は経験がないが、熟年離婚は、双方、辛いと思う。

 

 私は、この歌を歌うと、いつも、北海道で一人で暮らす母を思いだし、涙がでる。

 母も老いて、いろいろたいへんなのに、そばにいてあげられなくて、申し訳なく思ってきた。

 弟が、北海道にもどり、母と暮らすときいて、本当に弟に感謝しありがたく思った。

 コロナが収まったら、北海道に一度もどりたい。

 

# すぎもとまさと

# 吾亦紅