ずぶぬれの二人の札幌

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あしたのジョーのふるさと、山谷ブルースのどや街は抗争と革命の街

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 2010年に、台東区いろは会商店街、いわゆる、山谷のどや街で、「あしたのジョーのふるさとまつり」という企画があり、同名のテレビ漫画の主題歌を歌った尾藤イサオという方の歌唱を聴いたことがありました。

 古い音響機器を使って、あまり良くないマイクで歌っていたが、尾藤氏の歌唱は素晴らしかった。

 その後、あしたのジョーは映画にもなり、台東区の商店街では、ジョーの銅像も出来たと聞いて、再訪しました。

 あしたのジョーとは、どや街に流れ着いた身寄りのない少年には、ボクシングの才能があり、試合を重ねて成長する物語でした。

 彼は、上野あたりにいた戦災孤児か何かで、上野から山谷に流れた人だったのだろうか。

 いろは会商店街入口に、銅像がありました。ジョーは、そこにいた。

 かつては、アーケードがありましたが、今はシャッターがしまった寂れた町になっていた。寂しそうな雰囲気のお爺さんばかり、目についた。

 どや街、宿屋をひっくり返してどや街ですが、今は、小綺麗なビジネスホテルやノスタルジックな旅館ばかり、女性も泊まれて、コロナが流行る前は、外国人青年も宿泊したらしいが、今は、人が少ない。

 

 しかし、中通りを歩くと、「金町一家を解体せよ」と書かれた巨大ビラがあり、私は最初、危険な老朽化した建物を解体せよと言っているのかな、と思った。

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 どうも、このあたりの労働者を搾取するヤクザ?暴力団?が金町一家で、それと闘争する左翼?社会主義労働組合が山日労らしい。

 抗争に明け暮れるヤクザと、革命を夢見る左翼系労働組合が、山谷という、人間がギリギリのところで生きる過酷な町で、ぶつかり合うそうです。

 私は、心のなかでは、「人間は平等であるべき、福祉はなるべく広く」とは思うので、それを紙に書けば、左翼かも知れないが、それは思うだけで、何らかの活動にはならなかった。

 だが、山谷のどや街は、男性、それも天涯孤独な貧しい人にとって、抗争やら革命やらの闘いの町であり、あしたのジョーは、そのシンボルなのだろう。

 居酒屋は何軒もあった。抗争の果てはお酒なんだろう。

 そういえば、岡林信康作詞作曲の、山谷ブルース、「今日の仕事は辛かった。あとは、焼酎あおるだけ」とあった。

 この歌は、吉幾三先生が見事に歌いこなすが、一日の仕事が終わり、焼酎を飲み、それでその日が完結するのは、肉体労働の醍醐味だと思う。


 

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