ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

大衆演劇劇団駒三郎@栗山パラダイスヒルズ、花形役者さんたちに目を奪われ

 本日、高速バスで栗山町まで行き、パラダイスヒルズという温泉ホテルにて総座長長谷川駒三郎、若座長南條友李愛率いる劇団駒三郎の大衆演劇を観てきました。

 北海道では大衆演劇は10月と11月に、このホテルに回ってきて、この時期だけ観劇ができた。室蘭市から来たと話す人もいた。

 栗山駅は、綺麗に整備され、公民館や喫茶店、テーブルと椅子が置かれたラウンジ、部屋を借りての学習塾なども併設され、壁には町の催し物の案内などが貼ってある。自衛隊の音楽隊のコンサート、彩青という歌手を呼んでの民謡発表会、ピアノ教室などの発表会、地元の歌手のライブなど、それなりにイベントはあるようだった。

 第一部はお芝居、第二部は舞踊ショーだった。お芝居は、「古希の祝い」という演目で、母の古希の祝いのため久しぶりに集まった子供たちが、いかに出世したか自慢するという内容だった。長男は武士に、長女は紀伊國屋文左衛門の第一番頭の高給取りの妻に、次男は白木屋の第一番頭になったと自慢するが、年の離れた頭が緩いらしい三男の梅吉を見て、「一緒の食事なんかできない」と爪弾きする。

 しかし、そこに、「江戸から来た武蔵屋」が来て、長男の吉松の借金十両を返してくれと押し掛ける。吉松は何とか武蔵屋を説得して待ってもらったが、武士になったというのは嘘であり、弟妹に借金を申し込むと彼らも高給取りというのは嘘だと告白する。そこへ、みすぼらしい身なりの三男の梅吉が、「お金ならある。小判で持っている」という。今までこつこつ貯めたお金らしいが、しかし、そのお金は、母親が、使っていた。長男、長女、次男は今までお金の無心をしていて、その度に梅吉のお金から援助していたと母も告白する。が、梅吉は、自分の名義の畑を売ってお金を作る、と言い、長男は泣き崩れる。そういう内容だった。

 美しく着飾り出世自慢をする兄弟の嘘が分かり、みすぼらしい身なりの子供が実はお金を持っているというどんでん返しがうまくできた芝居だった。

 舞踊ショーは、豪華絢爛で、どの役者さんも素敵でした。特に、長谷川拓都という役者さんは、背も高く舞台映えする冴え冴えした美貌で、野良猫は「ジャニーズの東山さんや木村拓哉さんに負けないくらいの美青年だよな」と唸る。

 曲目は、GOLDEN TOWER(Radio Fish)、忘れ傘(花見桜こうき)、花のように鳥のように桂銀淑)、大阪しぐれ美空ひばり)、酔いのブルース(真田ナオキ)、浅草キッド菅田将暉桐谷健太)、夢芝居(総座長が歌唱)、帰ってこいよ坂本冬美)、夜叉の河(夏木綾子)、幸せ小林幸子)、Aquarium(Nissy)、ありがとうの唄吉幾三)、祭男爵ORANGE RANGE)、Show(Ado) 。

 お芝居や舞踊ショーの前後にゆっくり入浴する栗山温泉も良かった。