御徒町に用があったので、ついでに、久しぶりに、浅草の木馬館で、大衆演劇を見てきました。
今日は、長谷川武弥劇団の舞台で、芝居は「忠臣蔵」で、浅野という弱小大名が、吉良という高級官僚?に意地悪されて、刃傷沙汰になり、切腹になるまでの過程を演じていた。いつの時代も、宮仕えは、人間関係がたいへんなものだと思った。
主君の無念を晴らすために立ち上がる家臣たちも、りりしく、武士の本懐はこれぞと思った。
舞踊ショーでは、いろいろな歌に合わせて、さっきまで凛々しい武士を演じた人が、天女のように美しく舞い踊り、魅了された。女形の座長が、秋川雅史の「天城越え」に合わせて、般若などの面をつけたり外したりして踊るのが、とりわけ、美しかった。般若の面を外して、振り向きさまに、ちらと流し目の、その艶やかなこと。
舞台を見たあと、かつて、両親や友人と何度も訪れた雷門の左側の、常盤堂雷おこし本舗の二階の軽食喫茶で、あんみつを食べた。昔、父は、秘密めかした口調で、「この店は穴場なんだ。浅草がどんなに混雑しても、ここは空いているから、ゆっくり寛げるよ」と言ったことを、思い出します。
あの時も、みんなで、みつ豆を食べたっけ。
もう、父には会えないが、思い出の場所をこれからも訪問したい。
舞踊ショーで流れた曲です。
DA PUMP「轍」
美空ひばり「かっぽれ」
角田信朗「恋も喧嘩も華と咲け」
Dream Ami「ドレスを脱いだシンデレラ」
山本譲二「旅の終わりはお前」
八代亜紀「ほんね」
大友康平「落陽」
五木ひろし「夜明けのブルース」
ダウン・タウン・ブギウギ・バンド「サクセス」
橋幸夫「沓掛時次郎」
天童よしみ「人間劇場」