ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

シネマ歌舞伎「唐茄子屋不思議国之若旦那」、レトロなスーパーの250円ミニカツ丼

 本日、札幌駅JRタワー7階のシネマフロンティアにて、シネマ歌舞伎「唐茄子屋 不思議国之若旦那」を観てきました。浅草の平成中村座で上演された芝居を撮影した映画で、その場にいるような臨場感があった。冒頭に、見慣れた浅草の雷門が映り、平成中村座隅田川沿いにあった時に行ったなあと思い出した。

 落語の「唐茄子屋政談」を歌舞伎にしたもので、吉原遊びが過ぎて勘当された若旦那が、親戚の八百屋のおじさんのもとで嫌嫌ながら唐茄子(かぼちゃ)を売りに行き、大工の熊さんに手伝って何とか売るが、途中、吉原田んぼの蛙にそそのかされ、遊ばないかと誘われる。それをふりきってかぼちゃを売ろうとする若旦那は、馴染の花魁としっぽり遊び、小唄で踊った過去を回想するが、その2人が踊る場面は本当に美しく、「さわぎ」の三味線が、懐かしかった。

 若旦那は、その後、馴染の花魁に似た雰囲気の貧しいおかみさんのお仲さんにかぼちゃを売り、お腹を空かせた子供のために握り飯をあげて、売上もあげてしまい、帰るに帰れず、吉原に行くお金もない。蛙が、「お金がないけど遊びたいなら第二の吉原がある」と言われ、行ってみると、そこでお仲さんのの夫に出会って、その夫、若旦那のおじ夫婦らとお仲さんのもとにかけつけると、彼女は若旦那からもらった財布を大家にとられて自殺をはかり、何とか一命とりとめたが、若旦那は大家に抗議する、という内容だった。

 歌舞伎座の四階席から見るより、映画館のほうがアップで観れて良かった。時事ネタなども盛り込んだ現代的で華やかな芝居だった。札幌では、歌舞伎や宝塚は年に1度くらい公演があるくらいだけど、シネマ歌舞伎は毎月あって、面白そうな演目がかかる。

 「ゴールデンカムイ」という映画が19日から始まるらしく、ポスターも貼られ、原作の漫画がヒットしていて映画も前評判が高いらしかった。

 帰宅してから、北34条のスーパーエースで買った「ミニカツ丼」(250円)を食べた。

スーパーエースは、北34条の駅ビルの地下にある、何やらレトロな雰囲気のスーパーだった。

 

若旦那徳三郎:中村勘九郎

大工の熊:中村獅童

お仲/傾城桜坂:中村七之助

第二太夫/源六倅源助:坂東新悟

眠善治郎:中村虎之介

若旦那(小):中村勘太郎

お仲倅イチ/若旦那(超ミニ):中村長三郎

丹生林/海苔屋のおたね:中村鶴松

職人の半公:澤村國矢

山崎屋おりき:中村歌女之丞

達磨町の八百八/吉原田んぼのあめんぼ:荒川良々 番頭小辰/吉原田んぼの蛙ゲゲコ:片岡亀蔵

大家源六:坂東彌十郎

八百八女房よし/吉原田んぼの蛙ゲコミ:中村扇雀