ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

映画「雨の朝パリに死す」鑑賞

 板橋区氷川図書館にて、無料の映画会があり、エリザベス・テイラー主演の「雨の朝パリに死す」を観ました。

 第二次大戦後のパリを舞台に、作家を夢見る元アメリカ軍の軍人だった新聞記者と、その妻のヘレンの、すれ違ってゆく結婚生活と、ヘレンの死、大戦後の人々の刺激を求める退廃的な生活を描いた映画でした。

 エリザベス・テイラーという女優は確かに綺麗だが、ヘレンの姉さん役の人もすごく綺麗だった。

 日本に原爆が落とされたことを楽しそうに語らう人々、高級自動車でのレース、パーティで仲良くなり愛欲に溺れる男女、豪華な住宅や調度品、当時の日本には少なかった電話機、美しいドレス、どれも素晴らしいが、

 戦争は刺激的かも知れませんが、原爆の投下されたその下には、確かに人が生きていた。

 (子供が生まれたのに)理想を夢見てうまく行かず、酒に溺れ、愛欲に溺れる主人公夫婦には、あまり共感できなかった。

 野良猫は、

「何をやりたいのか、よく分からない人たちだね。赤ちゃん生まれたのに、パーティで他の男と戯れる女房も理解できないが、他の女とドライブする亭主もどっちもどっち」と、冷めた感想をもらす。

 

 理想というものの意味は、私には分かりませんでした。

 とりあえず、生きて、ご飯が食べられて、痛いとか苦しいなどの苦痛が無ければ、私は、幸せだと思うし、

 カラオケで歌えてギターが弾けたら、腕はなくても、それはすでに理想だった。