久しぶりに、井の頭公園の桜を見てきました。コロナのため、宴会は禁止ですが、少人数でベンチで軽食や飲み物をとるくらいは大丈夫だった。
曇り空だが、暖かく、桜はほぼ満開、若いカップルや家族連れがボートを浮かべる情景は、明るく幸せそうだった。わざわざ、公園まで桜を見に行くのは、桜だけではなく、幸せそうな若者や子供を見たいのだった。
池の周りを歩き、桜を見た。
「以前、父が言っていたけど、父が子供の時に見た井の頭公園の池はとても大きく見えたが、成人してからは、小さい池だなと思ったって」
「井の頭公園は、そんなに大きな池ではないね。でも、桜の花が池に映るから、綺麗だよね」
「浮間公園の桜も、池の畔にあればもっと綺麗なのに」
池を一周して、帰ろうかという段になっても、野良猫は、名残惜しそうに、茶店のあたりを歩いていたので、
「誰かに写真撮ってもらおうよ」
池のそばにいた男性に頼んで、二人の写真を撮ってもらった。
「せっかく来たから、ソフトクリームでも食べる?桜味とかあったけど」
水月という茶店で、野良猫は桜味、私は薔薇の味なるソフトを買った。
「この茶店、昔はもっと古い建物だったよね。いつの頃からか、わからないけど」
「そういえばそうかな」
吉祥寺から成増まではバスに乗って帰った。