少し早めのお彼岸のお墓参りに、杉並区の墓地を訪れ、薔薇や菊の花束とお線香をあげ、「今まではいろいろありがとうございます」と、亡くなったご先祖様に挨拶しました。
それから、昭和30年創業の本郷三丁目の名曲喫茶「麦」を訪問しました。地下の階段を下ると、モジリアーニ?のような絵画がかかっており、右と左に空間が分かれていた。
左側のスペースに入り、空いた席に座ると、目の前にも作曲家らしき人の写真が飾られていた。
店内は薄暗く、みんなまったり寛いで、煙草も吸えるみたいで、昭和のままで時間が止まったようだった。
私は、人からなるべく離れて座った。名曲喫茶は、私語が禁止のところが多いが、ここはそうでもなかった。
ここはプリンが名物らしいので、注文すると、なかなかおいしかった。
低く流れるクラシック音楽を聴くと、ショスタコービッチふうのロシアっぽい重々しいシンフォニー、音声検索すると、スクリャービンという人の交響曲第二番。クラシックカフェというラジオ番組の演奏だった。今ごろ、要町のショパンでも、このラジオが流れているだろうか。
まだ残る昭和の世界を、今日も歩いています。