ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

北部方面隊音楽まつり@札幌hitaru、ススキノの廃墟「キングムー」、ススキノのたい焼き屋さん

 友人が、「札幌に新しくできた札幌文化芸術劇場hitaruという劇場は、音響がすごく良いのよ」と言っていたので、一度は行きたいと思ったが、かなり高価な料金のコンサートばかりで、なかなか手が出なかった。が、自衛隊北部方面隊71周年記念の音楽隊のコンサートが無料なので、応募したら、当たったので、野良猫氏と出かけた。

 HTBテレビ局も入る、新しく綺麗なガラス張りのビルのエレベーターに乗ると、ガラス越しにテレビ塔や大通り公園が見えた。劇場の入口で、音楽隊の人たちが、ヨアソビの「祝福」を演奏していて、それを聴いてから、劇場に入った。

「ここのホールに、一度は入りたかった、この目で見たかった」「豪華なホールだねえ。これじゃあ、歌手の人たちは、札幌ドームよりここを選ぶよ」

 中は、広くて椅子もゆったりで、オペラハウスみたいだった。「君が代」をみんなで合唱してから、演奏が始まったが、吹奏楽は音色が柔らかく、「俺が俺が」と主張するような演奏ではなく、調和がとれてなめらかな演奏で、さすがにプロだと思いました。

 ボーカルの人もいて、「シーズン・イン・ザ・サン」「うれしいたのしいだいすき」「Mela」はすごく良かった。高校生の合唱や吹奏楽、自衛太鼓(和太鼓)も勇壮で素晴らしかった。また、曲の合間に、スクリーンで自衛隊の活動の映像が流れたり、格闘家の人たちの演技があったりした。

 コンサートが終わってから、大通り公園に出ると、テレビ塔がライトアップしていて色も変わり、綺麗だった。

 それから狸小路びっくりドンキーで食事した。ハンバーグはおいしかった。

 それから、ススキノに行き、今月解体されるディスコクラブの建物の写真を撮ることにした。

 ススキノには、90年代くらいから「キングムー」というディスコクラブがあり、私は一度も入ったことがないが、35億円かけて作られた豪華な内装の、外見も独特な変わった建物で、長らく、ススキノのシンボルマークの一つとされて、ディスコブームを牽引したそうです。今年の夏、ススキノのラブホテルで男性が殺害される事件があり、加害者と被害者はこの建物で知り合ったとされた。その日は、この店が営業を辞める最後のクラブイベントの日で、その翌日から店は閉まっており、今は廃墟ビルであり、今月17日から解体するらしい。

 現在は、この土地は、日本ハムファイターズの球場「エスコンフィールド」の命名権を獲得した「日本エスコン」という会社のもので、ススキノがさらに再開発されるそうだ。

 せっかく来たので、ススキノの夜景の写真を撮った。大阪市の戎橋にはグリコの看板があるように、ススキノの交差点にはニッカウィスキーの髭の男性の看板があり、昔と変わらないと思いながら写真を何枚か撮ると、背景の色が時間と共に変わり、照明がLEDになっていると気づいた。

 ススキノは観光客が多く、賑やかだった。風俗の店は少なくなり、代わりに屋台風にした店で焼き鳥やホルモン焼きなどを食べさせる店が増えたようで、若い人たちで賑わっていた。

「このビルAさんと飲みに来たよ。あ、ダルマが今もある、ジンギスカンの店だよ。このラーメン屋にもBさんと行ったなあ。みんな、どうしてるかな」と野良猫は懐かしそうに言う。

 ススキノゼロ番地のアパートは昔のままだった。

 キングムーの写真。

 帰りは、ススキノ駅の地下のたい焼き屋さんがまだ営業しているのを確認し、たい焼きを買って帰った。 「この店、昔からあるのよ、懐かしいわ」