ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

赤羽、茅ヶ崎、保土ヶ谷にて、別れの挨拶

 札幌に戻る前に、茅ヶ崎に住む叔母に挨拶をしようと訪問しました。

 赤羽から湘南新宿ラインの電車に乗るので、その前に、赤羽駅近くの法善寺の動物霊園に立ち寄り、昔飼っていた猫さんが眠る共同墓地にお参りした。花束を手向け、「札幌に戻ったらここに来れない、札幌に連れてこれなくてごめんね」と、別れとお詫びを述べた。猫は、メスで、1990年頃たぶん札幌生まれ、推定1歳くらいで雪のなかを歩いていたので拾って同居、2010年東京で死す。享年推定20歳。

 赤羽から茅ヶ崎にいき、叔母と永井荷風川崎長太郎などの文学について少し語り合ったりして、楽しく、別れを惜しんだ。

「東京に遊びに来るならうちに泊まりなさい」と言ってくれて、嬉しかった。

 茅ヶ崎といえば、サザンオールスターズということで、サザンにちなんだ洋菓子店で、サブレを購入した。店内には、桑田佳祐さんたちの写真も飾られていた。

 茅ヶ崎から保土ヶ谷までいき、知人がマスターを勤める立ち飲み居酒屋「123」にも寄って、別れの挨拶をした。

  ビールとバターコーンを頼み、付きだしもついて、千円札を小さなバスケットに入れると、おつりが400円入っていて、「これでいいの?間違ってない?」「うちは安いから」

 まだ禁煙できないと話すマスター、「今は何を吸ってるの?え、ハイライト?昔は180円だったね」「いつの話しをしてるの。もう、520円だよ。だけど、止められないんだ、これが」

 そんなに値上がりしたの、愛煙家には厳しい時代だよねえ、とたまたま隣り合った人が、合いの手を入れる。「何もかも値上がりですよね」

 煙草代にして、とチップを渡すと、マスターが、「また東京に来てよ」と笑顔で見送った。

 墓参りも親戚への挨拶も何とか終わった。別に、してもしなくても何も変わらないが、自分のなかでは、気持ちの整理や、けじめがついたと思いました。