ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

茅ヶ崎で思い出話、保土ヶ谷の居酒屋

 茅ヶ崎の叔母の家を訪問し、父や祖父母について叔母が覚えていることを話してもらい、それをノートに書き留めた。
 父の実家は、戦前には珍しい蓄音機とレコード、自転車、カメラ、スキーやスケート靴などがあり、近隣には親戚が多数いて、兄弟のように仲良く遊び、長男だった父は、蝶よ花よと可愛がられたそうだ。
 学生時代までの父は明るく社交的で、高校時代は、仲間と同人誌を作ったりしたし、戦争中も疎開するまでは、自宅で海外のレコードを聴くなど、坊っちゃんそのものだったようだ。
「北海道に行ったのが間違いですね。東京にいれば、仲間もいて明るく生きられたのに」
「そうね。私もそう思う」
 北海道にいかなければ私は存在していないが、それはそれとして、戦争中も愉快にレコード聴いて上流階級のように生きたようで、良かった。

 それから、茅ヶ崎の海を見て、サザン通りを歩いて駅に向かった。
 保土ヶ谷に、渋谷の女装クラブで知り合った人が経営者する立呑み居酒屋があるので、久々に、行ってみた。


「やあ、久しぶり」
「マスター、元気そうで良かった」
 マスターや常連さんたちと少し会話した。
「私はこの店と銭湯にいくだけの行動範囲だよ」
「マスター、銭湯はどこにいくの?」
弘明寺の中島館」
「あ、あそこの黒湯は最高だよね」
 とりあえず、元気そうな顔を見てから帰りました。