ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

嫉妬できない理由

 唐突ですが、私は、嫉妬したことがない、というか、できないのですね。

 その理由は、世の中の人は、みんな、誰しも、何かしらの重荷を背負って生きており、自分より、綺麗な人や才能ある歌手とかお金持ちの人を見ても、その人の苦労とか背負った業みたいなものが見えてしまい、逆に「たいへんだなあ」と思うからです。 

 人それぞれ背負っているものとは、いろいろあるが、「病気」「孤独」「仕事やお金についての悩み」「家族や友人、恋愛など人間関係の悩み」があると思います。

 どれもこれも辛いけど、人間関係はリセットできるから、病気がいちばん辛いと思う。

 今、美少年アイドルを輩出するJ事務所が揉めていたり、事件を起こした歌舞伎役者さんが話題ですが、芸能人や俳優さんは容姿端麗でも、だいたい顔に何か背負っているもの(孤独とか仕事のストレスとか)を感じ、いろいろ大変なんだと思う。

(アイドルの握手会などに何回か参加しての実感です)

 頭が良い人も、ある意味孤独だろうし、百歳まで生きたら配偶者や古い友だちはいないだろうし、それはそれでいろいろある。

 社会的な物差し(あの人はお金持ちでとか)の嫉妬もないが、男女の恋愛とか不倫における嫉妬を経験しなかったのは、精神的にラッキーだったかも。モテないし。

 だから、自分には、「憧れの人」「自分もこうなりたい」と思う人はいない。大英帝国国王、総理大臣、無敵のアイドル、将棋の名人、どれもこれもハードモードにしか見えない。もらうお金は高くても、顔にはそれなりの苦労が見える。もちろん、一般人だってみんな何かしら背負っている。

 それでも、病気もなく生きている人はまだ幸せなほう、世の中には、虐待されて死ぬお子さんや戦争で亡くなる若者など、もっと大変な人がいる。

 よく、「上を見ればきりがない。下を見てもきりがない」といいますが、上は、ある程度、上限はあっても、下限はない、と私は思います。

 天国は自分で作れば存在するが、ありのままの社会は躓けば地獄が待っていて、地獄にもランクがあるだけのことです。それは、誰しも同じなのです。

 だから、人の幸せや成功、出世は、私には見ていて嬉しく、ほっこりする。

 逆に、自分が嫉妬されても気がつかなかった。

 知ってしまえば、すごく怖いです。

 私は人を嫌いになることもないが、怖いと思うことはあり、そうなると、もう、本能的に危険を察知して、逃げたいのですね。嫌い=怖いではないと思う。別に憎いわけじゃないから。でも、何かされて、嫌い憎いになる前に、綺麗な思い出のままで、逃げたいのよ。

 それは逃げるべきで、本能はだいたい正しいのだった。