ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

パワースポットの皇居の井戸、東大学食でカレー

 皇居附属庭園の中に、パワースポットなる井戸があると聞いて、行ってみることにしました。

 手荷物検査をして大手門から中に入り、皇居東御苑に進みました。

 石垣が幾重にも取り囲み、かつては江戸城だったとよくわかりました。竹林が繁り、自然豊だった。

 

 植物園のほうに向かい、休憩所のあずまや風の建物からさらに進むと、水の流れる音が聞こえ、綺麗な菖蒲田が見えた。

 川の上流の水源を見ると、井戸から水があふれていて、これがパワースポットだと思った。地球のパワーを感じた。井戸からあふれた水が川となり、菖蒲池となっていた。

 それから、東京駅丸の内側のバスターミナルに行き、東大前に行くバスに乗ろうとすると、本数が少ない荒川土手行きのバスに乗れた。

 バスは、東京駅から、皇居東御苑を見ながら、お茶の水駅を経て、東大前を通り、駒込病院、尾久などを通り、最後は荒川土手。まるで、人生のような経路に思った。

 私は、東大正門前で降りて、前から行きたかった安田講堂地下の学生食堂に入った。

 地下に、おしゃれなカフェテリアがあり、いろいろ安かった。私はカレーライスを注文した。安くておいしかった。

 東京大学には縁はありませんが、安田講堂の前に立つと、「東大一直線」というマンガで、東大通ちゃんは合格したが、ライバルが東大に合格できず自殺、安田講堂が崩壊するというラストシーンや、井上ひさしの「偽原始人」という小説の主人公で、受験戦争に直面する東大(とうしん)ちゃん、三島由紀夫やら学生運動やら、虚実取り混ぜた世界が頭によきり、東大は、日本の知的世界の中心だと思います。

 食事のあと、三四郎池を見てきた。もちろん、三四郎はいなかった。

 それから、東大農学部に、忠犬ハチ公とその飼い主の東大教授のブロンズ像があるので、それを見てきた。コートを着て、傍らにカバンを置いた教授に、犬が熱烈歓迎をしていた。

 教授が亡くなった後も、犬さんは渋谷駅まで迎えに行ったそうで、映画化もされた。しかし、私は、その映画を見る勇気がなかった。あらすじを聞いただけで、涙腺崩壊だ。いつまで経っても帰ってこないお父さんに、犬息子さんは失意だったと思う。かわいそうすぎる。犬が単独でいる渋谷駅の像より、臨場感があって、みているだけで泣きそうになった。天国では、きっとお互い寄り添っていると思いたい。