ユニクロのヒートテックを購入するために、御徒町まで行きました。近隣の店には在庫がないとアプリに表示があったので、都営地下鉄の一日券を買って御徒町まで行った。
買い物を済ませて、アメ横を通過して、上野駅に向かった。軍服を売る店を覗いたが、値段が高い。
「リズム」というレコード店から、「丘を越えて行こうよ」という明るい歌声が聞こえた。懐メロ専門のレコード店なのかと足を止めた。
10時を回ったばかりなのに、店の外に椅子を置いた居酒屋でお酒を飲んでいる人、年末の買い物客、派手な服を売る店の黒人の店員さんらでにぎやかな上野には、昭和の闇市の雰囲気があった。
それから、上野駅裏の台東区の区役所の地下食堂に行って、唐揚げ弁当の定食をたべた。給湯器から注いだ熱いお茶で、暖まる。
一日券を使い倒したいので、バスで上野から浅草、浅草から王子まで行って王子のパシオスで靴下などの消耗品を買おうと思った。電車の方が早いが、バスはじっくり景色が見れる。
王子経由池袋行きのバスに乗り、梶原で降りて都電に乗れば、パシオスの近くまで行けた。
都電梶原駅直結のレトロな建物の「梶原書店」は、昨年立ち退きのため閉店したはずだったが、今日は、女性が店を開けていた。
「昨年閉店したと聞きましたが、復活したんですね」
「昼間だけ開けています。いろいろあって」
うず高く積まれた本には「発禁図書館」など昭和のエロチックな本もあり、立ち読みするだけで心拍数が増えるような文章をチラ見する。結局、荒木経惟という写真家の「すべての女は美しい」という本を買った。
人間は、だいたいはその人なりの魅力やエロスがあり、それを写真で表現する人だった。被写体の体温が伝わるような写真だった。