ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

池尻大橋の空中庭園、渋谷つな八でランチ

 昨日会った女友達を池尻大橋近くのホテルまで迎えに行き、その近くの氷川神社と目黒空中庭園を訪問してから、渋谷の西武デパートの「つな八」でランチを食べました。

 氷川神社は高台にあり、脇のマンション内のエレベーターで境内まで上がる。

 手水の鉢には葉牡丹が綺麗だった。

 境内には稲荷神社と富士浅間神社があった。富士山と浅間山は、別々の山なのに、なぜ、富士浅間神社と併記する神社名なのだろうか。夫婦に見立てているのだろうか。

 友人は深く頭を垂れ大きくかしわ手をうち、念をこめて祈るようだった。私の願いは、自分や家族、友だちの健康と幸せのみ。

 空中庭園は紅葉が綺麗で、和風の庭園が趣があった。友人は、

「これはツワブキの花、これはアロエの仲間、これは金柑の実で食べられる」と説明する。

 それから、バスで渋谷に行って、西武デパートのなかの「つな八」という店で天ぷら定食を食べました。比較的リーズナブルな値段だった。

 カウンター席しか空いてなかったが、清潔な純白の白衣に身を包んだ職人さんが鰤をさばいたり、天ぷらを揚げるところが見られた。

「職人さんの動きには無駄がないね。通の人はあえてこういう席に座るかも知れない」

 食後に地下にある、絵がたくさん飾られたカフェでコーヒーを飲みました。

 認知症になった親を施設に入れたいが思うに任せない、売れそうにない田舎の土地はどうしたらいいか、認知症の親が猫を飼っていてそれはどうすべきか、親が遺したたくさんの衣類や食器などは、とか、難しい話が多かった。

 自分はなるべく、モノは持たないように人に迷惑をかけないようにしなくては、と思った。

 友人が渋谷から成田エキスプレスに乗るので、見送りに行った。ホームドアもなく、狭いホームに、国府津や新木場行きの電車も発着し、人がたくさん動く。

 双子用の二列に赤ちゃんが並ぶベビーカーを押した若いパパが、黄色い線をはみ出し、ホームの際を通過するのを見て、

「危ないよあのパパさん。車輪がホームからはみ出たら赤ちゃんが危ない」

「あれが自分の息子なら危ないと注意するけど」

 人生の終わりが見えてくる年齢になり、命というものが、いかに儚いものか、人の命が運で左右されることが身にしみて、思わず、若い人に「危ない」と口にする。

 こういうことを「老婆心ながら」と言うのだろう。

「また会おうね」と私は言った。また会える未来を私は信じた。