宮の森北24条通りを豊平川方面に行ったさきに、桜大橋という、割に最近できた橋があり、近くに桜もあるので、行ってみた。
桜はすでに終わりかけていたが、芝桜やチューリップが綺麗だった。
それから、25年くらい前に、野良猫さん家族と行った平岡公園の梅林を再訪しました。白梅が綺麗。「昔、みんなで行ったね。楽しかったよね」
梅ソフトクリームの売店には人が長蛇の列だった。「せっかくだから食べたいな」と野良猫が言うので、並んで買った。
車を借りているので、このあと、南区澄川の紅桜公園に行ってみた。
崖の下に風情ある洋館が見えたが、近づくとそれは廃虚だった。崖は今にも崩れそうで、木の根がむき出しになっている。
紅桜公園には「木乃実茶屋」という和風カフェがあって、昔、野良猫と行ったことがあった。茅葺き屋根の建築物である木乃実茶屋は、すでに閉店し、「狸庵」という蕎麦屋になり、今は閉店し、建物は廃虚となっていた。
「せっかくの雰囲気ある建物が廃虚になって、もったいない。さっきの洋館だって、コスプレイベントで使えそうなのに」「維持費がかかるんじゃないかな」
ふと、雨月物語の「浅芽が宿」を思い出す。妻を残して長い間帰らなかった男が久しぶりに家に帰ると、妻が出迎えてくれたが、翌朝目を覚ますと、廃虚の中で寝ており、妻は疾うの昔に亡くなっていた、という。
しかし、気を取り直し、北34条の「ラマイ」というスープカレーの店で、食事した。
妹や甥が、「今までいろいろな店を巡ったが、スープカレーがいちばん美味しい」と言っていたので、気になっていた。人気店なので、少し待った。「スープカレーなんて初めてたべた。インドカレーとは違うんだね」かなりボリュームあった。
夕方、野良猫さんの甥から電話があり、野良猫さん実家に来ていると言われて、野良猫さんは「今から行くから待ってね」といそいそと向かった。みんなで楽しく談笑し、夕方はお寿司を買ってきて、一緒に食べた。野良猫は甥夫婦と楽しく語らっていた。