ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

台東区佐竹商店街、下町の熱い銭湯

 

 マイクアームを安く譲る人がいたので、新御徒町駅まで行きました。

 駅のそばに、「佐竹商店街」という古そうなアーケード商店街があった。かなり長い商店街で、ずっと歩くと道路で分断され、さらにその先も続いていた。ここも、昭和のままの雰囲気だった。江戸風鈴の店が目についた。

 もう営業していないが、「洋傘、ショール、毛皮、雑貨製造卸」の看板に足が止まった。毛皮製品も、お洒落なショールの貴婦人など、見ていないので、時代を感じた。

 昔のままの佇まいの文具店、こういう感じの店でノートを買ったような気がした。

 精肉店でコロッケを買った。散歩すると食べたくなるのはなぜだろう。

 アーケードからちょっと離れた場所に「佐竹秋葉神社」という小さな神社があった。地元の人が大事にしているような神社だった。

 「ファミリースナックロッキー」という昔ながらの軽食喫茶の店があった。店先に、ソーダ水などの模型が展示されている。模型が入っているケースのふちが、鮮やかなオレンジ色の、そのポップな色彩が昭和感高まる。ファミリースナックというのは、家族で入れる軽食、ということか。

 お腹がすいたので、中に入って、入口近くに座り、エビピラフを頼んだ。ぷりぷりのエビがおいしかった。奥には、互いに「何ちゃん」とちゃん付けで呼び合う、常連客らしい地元の人たちがいて、町のお祭りや「喪中の人は参加できない」など、しきたりについて、話し合っていた。

 レジの脇に、猫のオブジェが飾られて可愛かった。

 それから、少し離れた稲荷町の「寿湯」という銭湯に行きました。サウナブームなのか、若い男性の集団が中に入ってゆく。ヨーロッパ系らしい男性も多かった。

 女湯は混んでいなかったが、「ブルーベリー」の薬湯はかなり熱かった。水風呂はちょうど良かった。

 お風呂で温まったので、新御徒町駅まで戻ってから、さっき見た古いカフェで、アイスカフェオレを飲んだ。しばらくすると、男性客が入り、タバコに火をつけた。喫煙可だったことに気づいたので、席を立った。

 昭和の世界を求めていても、タバコのにおいは無理なので、私が探す昭和の世界は、「幻想の昭和」なのだろう。