私は富士山が好きで、都内で、たまにちらっと富士山を見かけると嬉しかった。
北海道には羊蹄山という蝦夷富士とも呼ばれる山があるので、桜の時期に見てきました。
朝早く出発し、中山峠の「望羊中山」から羊蹄山が見えると、野良猫は「富士山に似てる」と声をあげた。「今時期は、山頂に雪が残っているから、何となく雰囲気は似てるね」
喜茂別の橋からは、雄大な羊蹄山と、似た感じの山(尻別岳)が並んで見えた。
これは羊蹄山の隣の山。
真狩村の真狩神社の鳥居の奥に桜並木があり、羊蹄山を背景にして、桜と蝦夷富士、鳥居が並ぶパワースポットだときいて、立ち寄った。一眼レフカメラを持った青年が私たちに、「桜も綺麗だし山も富士山みたいだし、完璧ですね」と話しかけてきて、「桜の時期は今しかないですものね」と野良猫も答えた。私たちは青年に記念写真を撮ってもらった。
真狩神社は古い建物で、狛犬が大玉を抱えている珍しいものだった。
真狩村の道の駅「フラワーパーク」に行く途中の川沿いの公園に、演歌歌手の細川たかしの像が羊蹄山を背景に立っていた。銅像に触ると「わたしバカよね」と歌声が流れた。自分を馬鹿だという人には、「いや、そんなことありませんよ」と言うしかないじゃないか。
フラワーパークでは、真狩名産の百合根を使ったお菓子を買うと、栽培用の百合根をもらった。「うちの庭に植えよう」
それから、洞爺湖に向かい、「水の駅」でギョウジャニンニクと黒大豆を買った。「ギョウジャニンニクはアイヌネギとも言うけど、ニンニクなのかな、ネギなのかな」「ニラじゃないかな」
聖徳太子を祀る浮見堂に行ってみた。チシマザクラが咲いて、今が盛りだった。
都内の銭湯には、富士山に湖水が描かれた壁画があったが、それを思い出した。
足湯にも入って気持ち良かった。
帰りも中山峠を通り、名物の揚げ芋をたべようと、さっきの望羊中山に寄ったら、レストランも揚げ芋も長蛇の列だった。「カニ族が来てるのかな」「カニ族なんて死語だわ。インバウンドよ」「
混んでいるから、向かいの「峠の茶屋」に行って揚げ芋をたべた。
定山渓温泉の入口に、「願掛けかっぱの手湯」があり、石のかっぱの皿にお湯をそそぐと口からお湯が出て、そのお湯に手を浸して願掛けするとかなう、という趣向だった。家族友人の幸せと健康を願った。