私は、午前中は、3~4時間程度の清掃バイトをしており、緊急事態宣言が発令されても解除になっても、同じようにバイトをしていました。
月に6、7万程度にしかならないが、早朝なので時給は高い。
というか、私にとっては、給料がいくらもらえるか、ではなくて、どこかに出かけてお金を稼ぐ、という行為が大事なのだ。
今日も外に出て人に会って軽く会話をして、仕事をして、帰りに食材など買い物したり、掃除や洗濯をすれば、それで午前中が終わる。
午後は、散歩やギターの練習、カラオケで歌う新曲を覚える、音楽史の勉強などすれば、すぐに夕方になった。
そういう日程をこなすことが重要であり、給料は法律内であれば良かった。
もっと言えば、1980年代、時給420円で働いていた時は、朝から晩まで頑張っても8万しかもらえなかった。
今は、3時間半で6.5万。何だか得をした。
お金がないと生きていけないか?
19円のうどんや35円の納豆、マグロのあらがたくさん入って100円で買えるこの町で、マグロのあらを焼いてサルサソースで食べるとおなかいっぱいだった。
で、先日、私は、石井あらた氏が語る「山奥ニート」という人たちがいるのだとヤフーのニュースで見て、とても興味を持った。
山奥ニートとは、何人かの人が、和歌山の山奥で、廃校になった校舎を借りて、自炊や自給自足の共同生活するのだとか。
月に1.8万は払うが、それ以外はお金をかけないとか。
私も確かに今まで働いてきて、一応は年金も払いましたが、生涯を通して高給には縁がない。
私は、緑内障だし定期的に病院にいくので山奥ニートは無理だが、お金かけない生活には興味がありました。
しかし、いちばん、興味を持ったのは、山奥ニートを本に書いた人が、
「ここにいるといろんな人が来るんですよ。外国の人も来ますし、病気のある人も来ますし、50歳、60歳の人も来ます。いろんな人が来るんですけど、それは多様性ではないと思っていて。
価値観がどこかで同じなんですよね。外見は違うんですけど、中身は一緒なので、ある意味、ここは多様性がない社会だなって思う」
と語ったことでした。
なんて、頭が良い人なのだろう、
たぶん、頭が良くて繊細な人なのだろう。
山奥ニートに惹かれる私も、たぶん、似た価値観があるかも、知れない。
私は、他人とは会話したいし、話せば情報を得られるが、だが、内面が深く傷つくことはしたくないし、人も傷つけたくはない、
面倒なことはしたくないんですね。もつれた糸のなかに入るようなことは。
傷つけあわず、長く縁を結ぶ、それこそ、愛だった、
自分は、自分だけではない、
似たような中身の人間が、どこかにいるのだ、そんなふうに思いました。
#山奥ニート、やってます