中島みゆきの「ミルク32」という歌のモデルとなった、札幌市の「ミルク」という喫茶店を訪問しました。
ミルクと呼ばれる喫茶店のマスターに、客の女性が
「またふられちゃったわ」などと会話する内容の歌で、
今はマックなどチェーン店の画一的な店が増えましたが、
かつては、こういう味のある喫茶店があり、話の分かる名物マスターや、優しいママがいたものでした。
店の窓辺に、茶色の猫さんがいたので、ガラス窓ごしに猫さんに挨拶します。
店に入ると、黒い猫さんもいました。
マスターとママがいて、ママが
「茶色い猫は、いなり、黒い猫は、おはぎ、という名前」と説明します。
確かに、窓辺にいたのは、いなり寿司みたいな色の猫氏だった。
温かいココアを注文した。
喫茶店の隣には、スタジオもあった。
マスターの話によると、学生時代のアマチュアだった頃の中島みゆきさんは、かつて、スタジオにもこの喫茶店にも来ていたが、
才能ある彼女はすぐに売れて東京に行き、
それでも初期は、札幌に戻ると、この喫茶店に来ていたが、
ファンが店に押し掛けるようになり、たぶん、迷惑かけたらいけないと思ったか、その後は来なくなったそうです。
売れてないアーチストや若い芸術家には、CDを買ったり握手会で励ましの言葉をかけるべきですが、
全国区になったら、握手会は別として遠くから見守り、節度を持つべきだと思った。
しかし、中島みゆき氏のファンが今でも遠くから訪問するそうです。
温かく甘いココアを飲んでいると、ギターを抱えた若者が店内に顔を覗かせた。
お客さまではなく、スタジオを借りるアマチュアミュージシャンらしかった。
店内には、今まで聴いたことのないが、魅力的なバンドの歌がかかり
「チューインガムウィークエンドという、札幌出身のバンドだよ」
とマスターが説明する。
札幌出身のバンドはかなりいて、プロになった人たちもいたようだ。
竹原ピストル、サカナクションのメンバーなどもここのスタジオに来ていたらしい。
新しい知識を得て、気持ちよく帰りました。