西武池袋線の東長崎駅周辺を散策しました。豊島区には、長崎と南長崎はありますが、駅名は、なぜ、東長崎なんだろう。
この周辺は、先日訪問した漫画家たちのアパート「トキワ荘」だけではなく、「池袋モンパルナス」と呼ばれる画家たちのアトリエがあったそうです。
私は絵画はまったく分かりませんが、アトリエ村、池袋モンパルナスなどの言葉に、ロマンを感じました。
南長崎駅から延びる長崎銀座には、肉屋さんがあり、コロッケとハムカツを買ってぶらぶら歩く。散策には、こういうちょっとしたおやつが買える肉屋さんや和菓子の店が楽しい。
「まあさ」という雰囲気ありげな喫茶店で、ウインナーコーヒーを飲み、店内にあった「池袋モンパルナス」という美術書を読んでみた。壁には、何やら油絵が飾ってある。
「マスターはもしかして、画家でいらっしゃいますか」
「僕は画家じゃないけど、親族が昔、この近くで、スター絵の具という絵の具の店をやっていて、昔は、このあたりに住む画家たちが、絵の具を買いに来ていました。もう、その店はないし、このあたりはアトリエ村の面影はありません。
ですが、熊谷守一の住居なら、今も美術館として、残っていますよ」
「そうですか。では、その美術館を見てこようと思います」
線路を渡り、千早のほうに向かうと、途中に、梅が綺麗な公園があった。
熊谷守一美術館は、月曜日なので閉館していたが、入口に、「いねむりもり」という石像があった。この人は、晩年はずっと家にいたのだそうだ。
確か、「モリのいる場所」という映画で、山崎務がこの画家さんを演じており、書籍もあった。この人の伝記を読んでみよう。