ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

実母死去、でも愛された人生だった

 実母がお風呂場で倒れて、病院に運ばれたが死亡がが確認されたと弟から連絡があり、今日、野良猫さんと一緒に実家に行った。義妹や甥たちもきていたし、老人会の仲間や母の友だちが弔問に訪れていた。

 熟睡しているような母を見て、野良猫は「今までみんなで温泉に行ったりして楽しかった」と声をつまらせ、涙を流した。「でも、孤独死でなくて良かったし、弟もいて寂しくなかったと思うし、苦しまずに天国に行ったと思うから、その点は良かった」

 弟は自分のマンションに戻るので、この家は処分したいと言うので、それが良いと同意した。お墓は、父が眠る納骨堂があるお寺で、永代供養しよう、母がいつもお参りしたお寺だし、友だちも来てくれるかも、と何となくまとまった。

 家財なども処分するし、捨てるにもお金がかかる。私は形見にネックレスと使いかけのハンドクリームをもらい、義妹には指輪などを勧めた。野良猫は置き時計と造花の飾りを所望し「部屋に飾りたい」と言った。

 母が「自分が死んだらお棺に一緒に入れて」と伝えた紙袋には、母が結婚する前に父が母に宛てた手紙やはがきが入っていて、「先日は会えて楽しかった」みたいなことが書いてあった。つまり、彼女は愛されて幸せだったし、晩年も息子と暮らして友だちもいて、老人会での仲間もいて、経済的にも安定していて、良かったのだと思った。

 弟の家族もいたから、私たちは遠慮して東室蘭のホテルに泊まることにした。