ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

「ヤングスキニー」フリーライブ

 本日、代々木公園野外音楽堂で、「ヤングスキニー」という、メジャーデビューしたばかりのバンドの、 「いつか僕は誰もが羨むバンドになってやるフリーライブ」でした。「本当はね、」くらいしかカラオケで歌えないが、せっかくの機会だから、行ってみた。

 表参道でバスから降りると、春休みなのか、平日なのに若者たちがたくさん歩いていた。場所柄か、髪を赤や緑、青、ピンクに染めて奇抜な身なりやコスプレの人、スタイリッシュでファッショナブルな人も多いので、見ているだけで、圧倒される気がした。

 公園の入口で、「にょっき」氏という若者(段ボールで作られたネームプレートがあったので、名前が分かった)がギターで弾き語りをしており、「本当はね、」を歌って、非常に上手だった。

 オリジナル曲も歌って、「世の中には歌が上手い人がこんなに居るのか」と、改めて実感した。

 それから、人ごみをすりぬけて、なるべく野外音楽堂のステージ近くまで、歩いた。ヤングスキニーのライブを見るために、すでにたくさんの若者、いやお子さまか、中高生に見える人たちが、立っていた。

 やがて、ライブがはじまり、特徴のある甘い感じの歌声が響いた。ドラム、ベース、ギターなどすごく上手くて、やはり、メジャーデビューする人はものが違うと思った。

 野良猫は、昨日、「ヤングスキニーって、マカロニちゃんに、声、似てない?」と言ったが、マカロニえんぴつのボーカルの人は、キーがやや低く、声もやや太いたくましい感じがあり、ヤングスキニーのボーカルの人はキーが高めで、繊細な甘い感じの声で、やはり、違っていた。歌の世界も、ヤングスキニーの人は、生のリアルな世界や人間のどうしようもなさなどをさらに一歩踏み込んで表現する感じで、やはり、人が違えば世界も違うと思った。

 それは、山下達郎とジャンクフジヤマが違うのと同じで。

 何曲か聴いて、予習してきたが、知らない歌もあり、歌詞を検索した。曲目は、

「ヒモと愛」「ゴミ人間、俺」「本当はね、」「世界が僕を嫌いになっても」「美談」「コインランドリー」「好きじゃないよ」「東京」

 そして、挨拶のあとに、「らしく」「ロードスタームービー」「ごめんね、歌にして」「憂鬱とバイト」が披露された。

 このなかでは、「コインランドリー」「美談」がなかなか味わいあると思った。

 「コインランドリー」は誰でも使える洗濯機ということで、同棲している二人の不安定にして優しく甘い世界を歌い、貧しくも可愛い愛の世界だと思った。

 また、「憂鬱とバイト」でも、学校にも行けてなくコンビニバイトで日々をすり減らす青春が歌われ、閉塞感ある時代が感じられた。自分の夢を実現するために、バイトをしたり彼女に頼ったり、また彼氏が忘れられない彼女の気持ちなど、若い人の等身大の日常が、鮮やかに歌われて良かった。