ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

湊ゆず氏のライブ@アリオ札幌、ゴミを投げる=捨てる

 本日、アリオ札幌で、女子高生シンガーソングライターの湊ゆず氏のファーストライブがありました。湊氏は、金曜日のSTVラジオに出演しているので、お名前は存じておりました。 

 何曲か歌ったなかで、「大根抜き」という歌が、胸に響く感じでした。「大根抜き」とは、北海道独特の子供の競技で、大根役の人が横にならび、農家役の人が、大根役の人の足を(大根に見立てて)引っ張って抜いて、大根役は抜かれぬように頑張り、最後まで残った大根さんが勝つ、というものです。

 もしかしたら、人気のある子(大根役)が先に抜かれるかもしれなくて、歌の世界では、「抜いてもらえない、選んでもらえない大根」の気持ちに沿って、注目されたい認められたいが上手くいかない、勝ちたいけど同じ土俵にも上がれないと思う青春の屈折した心理を歌い、

 「カードの点切り決めたら人気者」「大根抜かれぬあたしは必死だった」「おだつなおだつなばっかの幼少期」「押ささる押ささるばっかで人のせい」など、北海道弁を多用することで、リアルな若者像が浮かぶ。「点切り」とは、トランプや花札のカードをよく混ぜることで、北海道弁を使わない父は、「シャッフル」と言っていた。「押ささる」は押す意図はないが押してしまうこと。

 湊ゆず氏を才能ある人だと思い、私はCDを買った。

 帰りは野良猫とアリオで買い物し、半額になったクリスマスのチキンをゲットした。 

 北海道出身で東京に住んだ私は、新宿でのバイト先で、標準語だと思って「何々でよろしかったですか」と言って、室蘭栄高校出身の上司に、「あ、それね、北海道の方言で、こっちじゃバイト用語だから、よろしいですか、て言ってね。それと、ゴミは投げると言わない、捨てるものだからね」と叱られ、「だって、ゴミの不法投棄って言うんだから、投げるで合ってるでしょう、まさかthrowだと思ってないですよね。新聞に投書するとか、薬を投薬する時、選挙で投票する時、投げているんですか?それに、よろしかったですかは丁寧語ですよね。英語だってcan やwillよりcouldやwouldのほうが丁寧じゃないですか」ゴミを捨てることを、北海道弁で「投げる」と言った。

 ただ、それから、なるべく標準語を使うように意識するようになった。