ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

ギター女子と練習、昭和は「美しく、闇」のなか

 武蔵小山カラオケボックスにて、ギター女子と練習しました。

 あいみょんの「空の青さを知る人よ」の出だしの、2拍めから「全然好きじゃなかっ」が上手く行かないことを相談すると、ギター女子が「前奏付けてごらんなさい」とアドバイスしてくれ、

 一小節に「なんでなんでなんでなんでなんで」が5回入るとギターが弾けなくなることの相談、カッティング?ブラッシング?のやり方を講義してくれたので、

 お礼に、近所でいちばん高級とされる洋菓子店でイチゴのタルト?ケーキを持参した。武蔵小山のケーキ屋さんは、みな、800や900円の高価なケーキだったが、ここは、イチゴショートが440円、いちばん高い600いくらのケーキを買った。

「いつも気を使ってくれて」

「いや、あれだけのレッスンで、ケーキで済むならお安いわ。板橋区は、物価が安いのよ」

 それから、ギター女子は、「あなたの夢をあきらめないで」と歌う。何となく聞いたことがあり、

「あ、ZARDですね」「ちょっと違うわ、岡村孝子よ」「むかし、アミンというグループにいて、『待つわ』を歌った人ですよね」「あの歌、怖いよね、昭和の歌ってホラーみたいで」「ああ、そういえば、『待ち伏せ』という歌がありました、『好きだったのよあなた胸の奥できっと』」「あ、知ってる。ストーカーだよね、誰の歌だっけ」「松任谷由実、、、たぶん、、」「部屋とわいしゃつと私、っていう歌も怖いよね」「昔、『カレシに、着てはもらえないセーターを編んでいる』という歌があったよね」「なにそれ、意味わかんない。誰の歌?」「石川さゆり?かな?」

 若い頃にテレビを見ていなかった私は、とっさに都はるみという名前が浮かばない。

「昭和の歌は、耐える女の人がよく歌われたから」「今じゃ考えられない。友だちなら、セーター編んでも着ないような男やめときなよ、と言ってあげたい。まあ、人の勝手だから最終的には、好きにすればいいけど」

 スピッツの歌を練習するうちに、不意に苦手なF#mができるようになる。

「これができたら、けっこう、いろいろできるようになるわ」

 ギター女子は、「転調すると上手く弾けないから、ローリングカポがほしい」と言った。

「しかし、出だしがカポなしだったら、付けるの面倒ですよね。あと、Emの曲で、半音下がる転調ならちょっときついですよね。E♭mは、、Dmをずらせばいいのかな。Eが半音上がってE#、、、じゃないや、Fならいいけど」とあわてて言い直す。

「半音下がる曲ってある?」

「ボカロで、『美しく、闇』とか、半音下がって一音上がる『キュートなカノジョ』とか」(誰も知らない)

 昭和に生まれたけど、昭和は遠く、美しく闇のなか。