ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

豊島区の名曲喫茶「ショパン」で愛のピアノ協奏曲

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 豊島区要町近くの名曲喫茶ショパン」を訪問しました。このお店を経営する宮本英世先生は、クラシック音楽に関する本をたくさん出しており、私は図書館で借りて読んで、感銘を受けました。

 私が借りた本は「喜怒哀楽のクラシック」という本で、ベルリオーズが幼少時代に音楽教育を受けず、思春期にリコーダーを吹き、その後も、ピアノよりフルート、ギターに関心があり、ピアノはあまり弾けなかった、というのが、すごく印象的だった。

 私も、思春期は音楽的環境になく、リコーダーが気晴らしで、その後はバイトでクラリネットを買って吹奏楽団、三味線、ギターというコースなので、ちょっと勝手に親近感でした。

 さらに、このお店は、「池袋モンパルナス」という芸術家たちが住む池袋近辺のアトリエ村の一角をなし、かつては、斉藤与里という画家の居住地だったとか。

 喫茶店は閑静な住宅街にあった。なかに入ると、ピアノの上に宮本先生の著作がずらり、壁にはフルトベングラーの写真なのはあらかじめ分かっていましたが、一瞬、プーチンに見えた。

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 私が座ると、ピアノ協奏曲をかけてくれ、雰囲気からしショパンだと思ったが、スマホで音声検索すると、ショパンのピアノ協奏曲第二番だった。

板橋区から来ました。図書館で、宮本先生の(喜怒哀楽のクラシック)という本を読んで、このお店を知りました」と挨拶し、サンドイッチとコーヒーを注文しました。空腹だったので、サンドイッチはおいしかった。

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「今は、クラシック離れが進み、クラシック音楽の本が売れないから、本の再版はできません。ピアノの上にある本は、もう在庫がなく、売ることはできません。」 

「クラシック離れ、という現象があるのですか」

「僕は、クラシックにこだわり続けてきました。このテーブルにある本は、お売りできますよ。今はなかなか手に入りません」

 私は、ざっと見て、「男と女のクラシック夜話」という本を購入した。

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 クラシック離れという言葉は初めて聞いたが、ラッパ(吹奏楽系)はともかく、弦楽器やピアノを習う若者が少ないのだろうか。少子化やコロナのせいなのかな。

 駅などにピアノが置かれ、通りすがりの人が素晴らしい演奏を聴かせるテレビ番組や、YouTubeにピアノ演奏を載せる人もいると思うけど、それでもクラシック離れなのかな。

 私は音楽は好きでしたが、ピアノやバイオリンは、高価だし習得が難しそうで、自分が入る世界ではないと思った。

 クラシック音楽は、気持ちが癒されるので、たまに聴きます。シューマンのシンフォニーNo4とか、美しいと思った。

 先ほど買った「男と女のクラシック夜話」を読むと、なかほどに、今かかっているショパンのピアノ協奏曲第二番が、ショパンが二十歳の時に恋していた人への想いから、ラブレター代わりに作曲したもので、宮本先生も若かりしころ、奥様の誕生日にこの曲のレコードと花束を贈ったと書かれておりました。

 そんな、由緒ある曲をかけて頂いたとは。クラシック音楽とは、由緒あるものなのだと思った。