ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

タカセのパン・モノクロームヴィーナスを歌う人

 

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 新型コロナウィルス感染防止のため、イベントがなくなり、カラオケも自主規制して、かといって、家にいるのも退屈で気が狂う。

 4日は、巣鴨の四の市なので、西台駅から巣鴨まで歩き、巣鴨のタカセでパンを買うことにしました。

 外は、比較的安全だろう。

 

 運が良ければ、パンが3つ入った袋が300円で買えるので、それが目当てだった。

 タカセは、高級パンだけど、お買い得セールもあり、ちょっとした贅沢でした。

 

 このところ、予定されていた、アイドルライブがなくなり、人の歌が聴けないのは寂しい気持ちだった。

 出物がない時は、近所の学校のあたりを散策すれば、お子さまの合唱や吹奏楽が聞こえて、それを聴いてるだけで、かなり気持ちが満たされたが、今は学校も休みで、それすら無い。

(お子さまの姿が見たいのではなく、歌声や吹奏楽の音だけ、聴きたい。変質者ではないので)

 

 そう思いながら、板橋本町を通過すると、工事現場でペンキを塗る塗装工さんが、何やら歌を歌っている、

 割りと、正確な音程だと耳が捉え、思わず聞き入ると、

「ちゃんちゃんかちゃんちゃん、チキチキチキ」と間奏を口三味線でやり、

「季節は変わって・・忘れたくて楽しんで」と歌が聞こえ、お、モノクロームヴィーナスだと思った。

 バカみたいだが、かなりうまい歌だったので、そのへんの桜の写真撮るふりをして、じっくり聴いた。

 出物がない時は、工事現場の職人さんの鼻歌さえ、真剣に聞き入ってしまう。

 

 塗装工さんは、私が、写真撮るふりをして、実は聞き入っているのを、たぶん、感じたらしく、多少大きい声で歌ってくれた。

 

 塗装工さんは、意外にも若く、20代くらいの青年だった、

 たぶん、Acid Black Cherryで覚えたのだろう。

 

 些細な、つまらないことだが、でも、人の歌声は美しかった。

 

 巣鴨では、予定通りにパンも買えて、満足して帰った。