ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

ギター女子と合同練習、印鑑はあなたの分身

 武蔵小山でギター女子2人と合同練習をしました。

 誕生日の人がいて、ケーキがふるまわれ、私はチーズケーキをいただき、美味しかった。

 ストロークのリズムを間違って覚えていたのを指摘され、ストロークのフォームを矯正したりで、時間が過ぎました。

 

 今年も残すところ、あと1ヶ月となり、年末調整の書類を書いて、提出した。

「昔はこういう書類は印鑑を押したけど、もう印鑑は使わない時代になりましたね」

「そうだね。僕は学校卒業の時に、印鑑を買ってもらったけど、時代は印鑑レスだね」

「私も印鑑作ったわ、象牙で」

「私も作ったわ、タコの足みたいな書体で、開運印鑑」 

 1980年代、高校卒業の前に、お小遣いを貯めて象牙の印鑑を買いました。当時、新聞広告によく、「開運の印鑑」「印鑑で人生が変わる」みたいな文言が載っておりました。

 独りで社会に出るに当たって、縁起をかつぎ、良い印鑑を買いたいと思った。近所のお姉さん?よく顔を合わせる人に印鑑が欲しいと相談すると、

「それは良いことよ。じゃあね、陽子という名前で印鑑を作りなさい。名字では作らないように。女の人は、結婚したら名字が変わるからね」

 なるほど、と思った。当時は、結婚すれば女性だけが姓が変わることに疑問をもたず、自分がいつか誰かと結婚することも、当然のことだと思った。

 室蘭のグリーンデパートにあった印鑑の店で、生年月日を聞かれ、占いというか、印相学に照らして弱い運勢を強くするための画数にして、どうのこうの、という触れ込みに従って、下の名前の印鑑を作った。

「専門の技工士が、丁寧に手彫りし、八方の吉相に仕上げます」みたいなことで、印鑑はタコの足みたいな変な書体だったが、これが効果あるのだろうと思った。

「家や車を買うときや、大きな買い物や、人生の大事な場面で、役に立つ印鑑だよ。象牙だから、値打ちがあるし、一生ものだよ。印鑑はね、あなたの分身なんだ。考えずに判子を押して、人生が破滅する人もいるんだよ。印鑑を押すときはよく考えなさい」と店の主人は、高校生だった私に説明した。私は、出来上がった分身である印鑑を押しいただき、その値段は1万5千円くらいだった。分身だから、大切に保管した。

 印鑑で人生が変わるとは思わないが、一応、縁起をかついで、良い買い物をしたと思った。

 数年後、札幌市狸小路にある印鑑の店で、弟の就職祝いに黒水牛の牙?角?の印鑑をプレゼントした。

「この印鑑で通帳作って貯金してね」と。

 実際、それなりに楽しく生きたので、開運の印鑑だったと思います。

 が、野良猫は、小学校入学時に学校から支給された木の印鑑をそのまま、実印で使い続け、55年が過ぎた。

「俺の印鑑も、開運だよ。大事に使えば、だいたい開運するんだ」