ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

カチニカ氏とデパートメントHの思い出

 

 youtubeでボカロとかいろいろな音楽を聴いているうちに、2000年ころ、「デパートメントH」というフェチ系のイベントに、何回か、女装家数人で行ったことを思い出しました。

 このイベントは、今もやっているようです。

 あの頃は、フェチ系イベントに行ったり、「ニューさざえ」という新宿のディスコ(クラブじゃなかった)に行く元気があった。

 

デパートメントHとは、異性装、SM、いろいろなフェチな人が集まるイベントで、暗いライブハウスみたいな場所に、ドラァグクイーンという特殊な女装の司会者が、番組を進行させていた。

 当時は、渋谷の道玄坂にあるオーイーストだかウェストだかでやっていたが、道玄坂の道には、ホテルだの、いかがわしい店もあり、東京の奥深さを知った。

 司会者や、舞台に出ていた人の面々は、思い出せるのは、ゴッホ今泉、レイチェル某、オナン・スペルマーメイド、情念、などの諸氏ですが、私には、みんな、同じ顔に見えた。

 今でも忘れられないのは、当時の友人男性が女装していたり、黒い皮の衣装の女王様が縛られた半裸の奴隷男性を連れていたことはそう大したことではないのですが、

 ある時、ステージに「カチニカ!」と呼ぶ声がして、カチニカと呼ばれた美少年?美少女?が舞台で、賛美歌のような美しい歌を披露して、あまりの美しい歌声に、私は「これで入場料の元が取れた。これだけの歌唱力の人なら、この人だけで一つの舞台になる」と思いつつ、カチニカなる人の美声に聞きほれた。

 カチニカ氏の動画の「アベマリア」がアップされていた。

 今も活躍なさっているようです。

 

 それ以外に記憶していることは、小瓶のなかに、ネズミなどの小動物の死骸を入れて販売していた男性がいたことで、これは今も、忘れられない。「お前が言うな」と言われそうですが、「病んでる」と思った。

 明智伝鬼という縛り師なる人が来ていて、ショーをするということで、着物か浴衣のようなものを着た女の人が縛られ、というのがあったが、田舎者の私には、特に印象に残らなかった。明智氏は数年前に亡くなったようだ。

 

 しかし、あれだけのイベントだったのに、今となっては、誰と行ったのか、名前も顔も覚えていない。一緒に行ってくれた人や、小瓶にネズミの死骸を入れていた人や、あの時の女王様は、今はどうしているのだろう。

 今の自分は、バイトと家事で精いっぱいで、合間にカラオケとギター練習が入るくらいで、あの頃の日々は、まるで極彩色の夢でも見ていたようだ。ニューさざえってまだあるんだろうか。

 でも、一緒に行った女装家は、店も閉店して、今はどうしているのだか。

 

 カチニカという人のCDは何とか入手したいと思う。

 最近、以前みたいな体力は無くなったし、かつて興味があったことでも今はできなくなったこともあるが、 

 音楽についての関心はまだあるので、これだけは何とか維持したい。

 そして、今の友達を大事にしたい。