ずぶぬれの二人の札幌

札幌でフリーライブとグルメを楽しんでいます。

花フェスタ2024、友人と食事、日ハムについての札幌市への批判

 大通りで花フェスタが開催されているので、友人と見て回りました。

 噴水周辺に、農業高校の方のガーデニングの作品展がありました。

「私はこれがいいな」と友人が指したのは、野草のような素朴な花を使った渋い作品だった。「美しいね、幽玄で貴族的」

「あなたはどれがいいの?」「マリーゴールドがたくさんある、華やかな世界」と示す。

「これは優秀作品」

 歩きながら「カラフトアツモリソウがある。マニアは盗みたくなるのよ。クロユリはすでに盗まれてるよ」と友人が指した先に、黄色い花があった。

「カラフトアツモリソウ?レブンアツモリソウじゃなく?あんな地味な花を盗みたい人いるの?」「素人さんは、マリーゴールドとか薔薇とかわかりやすく華やかな花に目がいく。マニアは、希少な蘭に目が行くのよ」

 植木市もあった。「お店たくさんあるね」「以前は、もっとたくさん出店があったけど、ショバ代(出店料)が高いから、かなり多くの店が出店しなくなった。札幌市は、商売させてやっていると上から目線なのさ」「それは、日本ハムファイターズに、ドームを使わせてやってると上から目線にしたあげく、北広島市に逃げられたのと同じことだね」「そうなのさ。エリート意識を振りかざして。日ハムに逃げられたのに、反省がない」野球好きの友人は悔しそうだった。

「札幌市は、200万人に迫る都市で、道内の市町村より人口が圧倒的に多いから、過疎地からの若者が職を求めてやってくる、その力関係の強さにあぐらをかいているから、日ハムみたいな優良コンテンツが来ても、やらせてやってるとふんぞり返り、せっかくの花形スターたちに逃げられた。日ハムの人たちのような、しばしばテレビに映る人たちは、飲み食いや何処かで服を買うだけでも、宣伝効果がある、歩く広告マンなのに。もう、ああいう人たちは戻ってこない」「花フェスタをやっても、店が出店を見合わせるのは同じ構図なのさ。札幌ドームに行ったことある?トイレがみんな和式なんだよ、あり得ない。エスコンフィールドはトイレがすごく綺麗なのに。

 札幌市は、日ハムに八紘学園の土地を買って提供しようとしたけど、安く買い叩こうとして、八紘学園と揉めて、結局北広島に逃げられた。どうしようもないね」「札幌には、宝塚歌劇団みたいな常駐する地元の文化もないし、常にやってる寄席や芝居小屋もない。北海道全体の中では大都市だけど、それは道内の地方都市や農村が衰退し、若者が来るからで、そんななか、若者に来させてやってる、野球をやらせてやってるみたいな態度だと、近隣都市に人を奪われるよ。若者を取り込むため、家賃安くするとか動いている町もあるんだから」「北海道のそれも札幌しか知らない、視野の狭いエリート意識のお役人には通じないよ。公園の花壇を管理するボランティアにも、高齢者に運動させてやってる、暇つぶしさせてやってる、と上から目線」「札幌は公園や街路樹の根元に花が綺麗で、園芸文化があり、ボランティアさんには頭が下がる。人の時間と労力を使わせて頂いている、と思わなくては、せっかくの文化も失われる。この少子化の時代、若者や球団や、無償で働いてくれる園芸ボランティアさんの労力は、失って初めて、その有り難さに気づく構図だね」

 それから、私たちは、丸井今井の最上階のレストラン街で食事した。ちょうど、「美味いもの市」をやっていて賑やかだけど、レストラン街は、美味しかったが、閑散としていた。

「大丸に完全にお客を奪われてるよ」「だってあそこ、新しくて綺麗でしょう」

 人の役に立つ人間になりたいが、難しいと思った。