9日、ある人からチケットを頂いて、「柳家小三治夏の会」に行けました。名のある方の舞台を見るのは、久しぶりでした。
せっかくの舞台だから、よそ行きの服がほしいと思い、上野のリサイクルショップで、黒のレースカーディガンと黒地に白の花柄ブラウスを630円で購入した。
よみうりホールへのエレベーターを上がると、目の前に、黒髪を結いあげた色白の姿美しい女人が、淡いピンクの羅の着物に白の帯を締め、もう一人着物姿が粋な年上女性と居るのが見えた。ただ者ではない、どこの粋筋の人か、舞踊家か、と思うと、
今回、真打ちの御披露目をする弁財亭和泉という女流だと後で知りました。
弁財亭和泉さんは、創作落語で、断捨離をしたお母さんに、いろいろものを捨てられて騒ぎになる子供たちを演じた。
大事なものは、実家ではなく自分の手元に置くべきで、実家はトランクルームではない。
その方の師匠で、女流で日本初の真打ちとなった三遊亭歌る多師匠が、生まれてはじめて鏡をみて、自分の亡くなった父親がいると錯覚した男性の妻が、その鏡をみて、「女を隠している」と喧嘩になる落語を演じました。
小三治師匠は、隣町の若い衆がお揃いの緋ちりめんの襦袢をきて遊郭で総踊りをしたので、俺たちも負けじと、借り物の錦でふんどしを締めて、みんなで遊郭に行くが、
錦を借りられなかった与太郎という少し頭の足りない方は、奥さんの助言で、お坊様の袈裟を借りて、そのほうが豪華に見えて遊郭でもてる、という内容の落語を披露した。
柳家三三という方は、泥棒が家に侵入すると、家の人は、お金がない殺すなら殺せ、博打でみんなつぎ込んだ、と告白、泥棒は「まじめに働けよ」とお金を差し出すという話をやり、面白かった。