総理の秘書官である男性が、オフレコの場で、性的少数者の方を「見るのも嫌だ、隣に住むのも嫌だ」と発言し、更迭になった件で、
よく、何かと「私、あれが嫌い、これが嫌だ」とおっしゃる方がいますが、聞いてる方も、当事者ではなくても、良い気持ちはしないし、嫌いとか嫌だと言われる対象が好きな場合、軽く傷つくものです。
性的少数者とされる人も、社会のルールを守って真面目に生きる国民であり、犯罪者でもないのに、まるで、犯罪者扱い、
というより、当事者だけではなく、聞く方の気持ちを考えないのか。
オフレコで漏らしてはならないのは、国家の機密や政策など、オフィシャルなことであり、「僕は見るのも嫌だ」などの低い次元の話ではない。
国民は、政府が作った法律に従うしか、ないのです。同性結婚したいとか、夫婦別姓を選択したくても、法律が無ければどうすることもできず、弱い存在であり、政治家が善良市民を差別してどうするのだろう。
善良な市民の一部を差別するその一方で、高齢者などを狙う特殊詐欺などの犯罪者は野放しになり、その結果、エスカレートして、ネットで実行犯を集めるシステム強盗が多発し、強盗殺人まで起きて、首謀者はフィリピンで好き勝手をやっていたご様子。
振り込み詐欺に騙されて、虎の子の財産を失った高齢者の方は、家族に責められたり、自分を責めて、自殺に追い込まれた人もいるそうです。これは、間接的殺人です。騙し取ったお金は、汗水たらして働いたお金だっただろうに。
人の気持ちを考えないと言えば、昨今の、回転寿司で不衛生な迷惑行為をする若者、飲食店テロのなかには中高年もいるらしい。
昨日、赤羽で、お腹がすいたから、野良猫と、安い牛丼の店に入ると、セルフサービスだから、テーブルに調味料や紅しょうがが入った入れ物、割り箸などが置いてある。考えてみたら、迷惑行為をする変質者が、ネットに載せないまでも存在するかも知れない、と頭をよぎったが、まあ、普通の人は、そんなことを思いつきもしないだろう。牛丼はおいしかった。
セルフサービスで、みんなで衛生的に綺麗に使うから、安い価格で食べられるのです。変質者を恐れて、個別包装の調味料や紅しょうがにしたら、価格が、割高になってしまうのです。
非正規雇用の私たちは、安い食堂がなければ困ります。
民事である程度の高額賠償請求をして、こういう変質者が出ないようにすべきか。
知人が、「週末、回転寿司に行ったら、お寿司が回転してなくて、タッチパネルでオーダーしてそれを運ぶシステムになっていた」と話す。もう、状況が変わっているのです。
飲食店テロ、不衛生な迷惑行為が騒がれるのも、安価な飲食店でそんなことをされると、本当に困るからですが、
今は、物価高や電気代ガス代の高騰で、市民が殺気だっているのを肌で感じます。
先週、バイトが終わってから、近隣のスーパーでパンを買おうとすると、店員さんが、賞味期限の古いパンに値引きシールを貼っていた。
私は、割引になったロールパンを買おうとすると、70代くらいの男性が店員さんに、「裏の棚の食パンには、いつ、値引きのシールを貼ってくれるの？このパンは今日までの賞味期限だから、値引きシールを貼るんでしょ、いつ貼ってくれるの？」と詰問していた。
ふと、周りの人を見ると、値引きの品を求めて店内を歩く人ばかりで、明らかに、殺気だった雰囲気だった。業務スーパーに行けば、23円のうどんを求めて市民が殺到する。
野良猫は、「厚かましいじじいだな」と言うが、前はこんな人、見かけなかった。明らかに、市民が安い食材めがけて、押し寄せる。
最近では、スーパーマーケットの入り口から、中を見ただけで、買い物客が少なければ「価格が高い店ね」と判断できる有り様です。
「もう、これは、革命前夜ね」頭のなかに、ショスタコの革命が鳴り響く。
しかし、おとなしい日本人は、革命を起こしたり、無政府主義になったりはしません。
国家が崩壊するのは、戦争や革命だけではありません。無言で立ち去るだけでも、崩壊するのです。国家とは国土と国民を合わせたものだからです。
若者は、海外に働きにいき、特に女性は海外のほうがのびのび働けるらしい。
日本は貧しくなったのか、給料が安いのか、お金だけではなく、閉塞感があるのか。子供を育てるのもたいへんというのも、分かります。
少ない給料、高い生活費や税金、いくら働いても残らない非正規労働、仕事だけで疲れてしまう、再分配されない税金、それでは若者は逃げたくもなるだろう。
田舎の古い家から若者が出るようなものです。
せめて、自分だけは、貧乏でも工夫して明るく生きたい。「私、こういう人は嫌い」なんて言うまい。
割引のロールパンを少し切って、ウインナーをはさみ、マヨネーズとケチャップをつけて、温めると、おいしかった。
写真はイメージてす。
