以前購入したボーカロイド本の感想や気に入った曲を書いております。
「ボーカロイド音楽の世界2019」では、いちばん響いたのは、
○TOKYO NIGHT(80s-10s) シカクドット
(昔のEPOとか思わせるゆるやかなシティポップで、カーラジオやネオンなど80年代のデートシーンを描き、急にテンポが早くなった後半はスマホで交信する二人、こんなに時代が変わったんだという思いが、
熟年層の胸をえぐる。カラオケに無し)
○落ちる水のこと aquabag
思春期特有の痛みのある季節がよみがえる。カラオケに無し
○sister みきとP
(東京で自由に暮らす姉妹への羨望や複雑な思いを抱えて地方で父親の世話をして生きる女性。実家で母と暮らす弟を思い出します。弟には感謝しており、幸せを願う以外の言葉がありません。カラオケに有り)
○ヲズワルド 煮る果実
(物寂しいワルツのような前奏から、様々なノイズまじりのロック調になる。ヲズワルドとは、ウォルト・ディズニーがミッキーマウスを作る以前に作られたウサギのことで、版権を手放さざるを得なかったため、このキャラクターは宙ぶらりんな存在になったらしい。シニカルな歌詞に哀愁がただよう。カラオケに有り)
今回は、VTuberの仕掛人である人のインタビューや、イベントを振りかえるなどでした。
正直なところ、歌い手さんとVTuberの区別はよく分からなかった。
また、2019年の紅白歌合戦に故美空ひばりさんのAIが出演し、新曲のあれからを歌い、「あなたのことをずっと見ていましたよ」と語りかけたことに触れていました。(カラオケに有り)
この企画は賛否両論で、山下達郎さんは「死者に対する冒涜」と言ったそうですが、私は当時、紅白歌合戦を見て、「すごい技術だ」と感心していました。冒涜とは特に思わなかった。NHKの番組では、美空ひばりさんのAIによる歌唱を見て、遺族や友人、関係者が泣いていたのを覚えております。