都営地下鉄の一日券を買って、いつものカレーの店で食事したあと、新宿線菊川駅近くの菊川橋のたもとにある「夢違之地蔵」を見てきました。
以前、バスの窓から、夕暮れ、川のほとりの小さい公園に赤い幟と小さい祠があるのが、幻想的な光景に見えた。
ここは、戦争中に、空襲で逃げまどう人たちが多数亡くなった場所で、悪夢のような出来事が2度と起こらないように、「夢違」という名前になったそうです。
せっかく、江東区まで来たので、前から見たかった森下駅近くの「高橋夜店通り」別名「のらくろロード」を見てきました。
かつては、夜店が並んでいた道は、「のらくろ」というマンガを描いた田河水泡という人ゆかりの地なので、「のらくろロード」になったようです。
のらくろは、おちゃめでひょうきんな黒い野良犬が、軍隊に入り、上官に可愛がられ失敗もしながら出世する内容で、明るい主人公は大人気だったようです。
そのまま歩くと、松尾芭蕉ゆかりの庵があった隅田川沿いの遊歩道にぶつかる。
芭蕉というと、「秋深し隣は何をする人ぞ」が有名ですが、この辺りは当時は新興住宅地で、隣に誰が住むのかよく分からない、都会の孤独を今に伝えます。
川岸には立派なタワーマンションが建ち、こんなところに住んだら見晴らしが良いだろうなあ。
こんな立派なタワマンに住む人は何をする人ぞ。
隅田川は、今にも溢れそうに波が高かったので、
「風涼し溢れんばかり隅田川」と一句。
帰りは北区神谷の「平和湯」に行きました。トゴール温泉という、人工の温泉と桃の葉の薬湯が気持ち良かった。
壁には、風景がタイルで描かれていた。水風呂が気持ちよく、あー幸せだ、と恍惚に。